はじめに
WebサイトやWordPressを運営する上で、FTPソフトは欠かせないツールです。サーバーにファイルをアップロードしたり、WordPressのテーマファイルを編集したり、バックアップを取得したりと、様々な場面で活躍します。
しかし、「FTPって難しそう…」「どのFTPソフトを選べばいいかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのがFileZilla(ファイルジラ)です。無料で使えて、Mac・Windows両対応、さらに初心者でも3分でFTP接続できるという手軽さが魅力のFTPソフトです。
本記事では、FileZillaの基本的な使い方から、安全なファイル転送のポイント、よくあるトラブルの解決策まで、2025年最新情報をもとに徹底解説します。
💡 この記事でわかること
- FTPとFileZillaの基礎知識
- FileZillaのインストール方法(Mac・Windows)
- サーバーへの接続方法(エックスサーバー・ConoHa WING・ロリポップ対応)
- ファイル転送の基本操作と高度な使い方
- セキュリティ対策とトラブルシューティング
- 他のFTPソフトとの比較(FFFTP、Cyberduck、WinSCP)
想定読者: WordPress初心者、Webサイト運営者、レンタルサーバーを契約したばかりの方
所要時間: 読了10分、FileZilla設定3分
WordPressにおすすめのレンタルサーバー
FileZillaを使ってWordPressサイトを運営するなら、高速で安定したレンタルサーバー選びが重要です。2025年現在、特におすすめなのが以下の3つのサーバーです。
- ConoHa WING – 国内最速クラス、初心者でも使いやすい管理画面
- エックスサーバー – 国内シェアNo.1、安定性抜群
- ロリポップ – コスパ最強、月220円から利用可能
各サーバーの詳しい接続方法は後述します。
FTPとは
FTP(File Transfer Protocol)は、コンピュータネットワーク上でファイルを転送するためのプロトコルです。FTPを使用すると、クライアント(あなたのパソコン)とサーバー間でファイルを送信、受信、および操作できます。
FTPは、インターネット上で広く使用され、以下のような目的で活用されています:
- Webサイトのファイルのアップロード・ダウンロード
- WordPressテーマ・プラグインの編集
- サーバー上のファイルのバックアップ
- 大容量ファイルの共有
FTPは、多くの場合、FTPクライアントソフトウェアを使用してアクセスされます。FTPクライアントソフトウェアは、ファイルの送受信や操作を簡単にするための機能を提供します。
FTPの種類: FTP vs FTPS vs SFTP
2025年現在、FTPには主に3種類のプロトコルがあります:
| プロトコル | セキュリティ | 暗号化 | ポート | 推奨度 |
|---|---|---|---|---|
| FTP | ❌ 低い | なし | 21 | ⚠️ 非推奨(パスワードが平文で送信) |
| FTPS | ✅ 高い | SSL/TLS | 21, 990 | ✅ 推奨 |
| SFTP | ✅ 非常に高い | SSH | 22 | ✅ 最も推奨 |
結論: 2025年現在、セキュリティを重視するならSFTPまたはFTPSの使用を強く推奨します。FileZillaは全てのプロトコルに対応しています。
FileZillaとは
FileZilla(ファイルジラ)は、オープンソースで開発されたクロスプラットフォームのFTP、SFTP、FTPSクライアントソフトウェアです。
FileZillaの主な特徴:
- ✅ 完全無料 – オープンソースで広告なし
- ✅ クロスプラットフォーム – Windows、Mac、Linuxで利用可能
- ✅ 日本語対応 – インターフェースが完全日本語化
- ✅ 高速転送 – 複数ファイルの同時転送に対応
- ✅ セキュリティ対応 – SFTP、FTPSに対応
- ✅ 直感的な操作 – ドラッグ&ドロップで簡単にファイル転送
- ✅ サイトマネージャー – 複数のサーバー接続情報を保存可能
- ✅ 転送一時停止・再開 – 大容量ファイルの転送を途中で止めて再開可能
最新版情報(2025年1月現在):
- 最新バージョン: FileZilla 3.67.1
- リリース日: 2024年12月
- 主な更新内容: セキュリティパッチ適用、macOS Sequoia対応、TLS 1.3サポート強化
特にMacユーザーとWindowsユーザーの両方に人気があり、世界中で何百万人ものユーザーに利用されている信頼性の高いFTPソフトです。
✅ FileZillaがおすすめな理由
- 初心者でも3分でサーバーに接続できる
- 無料なのに有料ソフト並みの機能
- 日本語対応で使いやすい
- セキュリティアップデートが頻繁に行われる
FTPツール比較: FileZilla vs FFFTP vs Cyberduck vs WinSCP
FileZillaを選ぶ前に、他の人気FTPソフトとの違いを理解しておきましょう。以下の比較表で、主要なFTPソフトの特徴を整理しました。
| FTPソフト | 対応OS | 価格 | セキュリティ | 日本語 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| FileZilla | Windows / Mac / Linux | 無料 | FTP / FTPS / SFTP | ✅ 対応 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| FFFTP | Windows のみ | 無料 | FTP / FTPS | ✅ 対応 | ⭐⭐⭐⭐(Windowsのみ) |
| Cyberduck | Windows / Mac | 無料(寄付推奨) | FTP / FTPS / SFTP | ✅ 対応 | ⭐⭐⭐⭐ |
| WinSCP | Windows のみ | 無料 | SFTP / SCP / FTP / FTPS | ✅ 対応 | ⭐⭐⭐⭐ |
各FTPソフトの特徴
FileZilla(ファイルジラ)
長所:
- ✅ クロスプラットフォーム対応(Mac・Windows・Linux)
- ✅ 転送速度が速い(複数ファイル同時転送)
- ✅ サイトマネージャーで複数サーバーを一元管理
- ✅ オープンソースで開発が活発
短所:
- ❌ インストーラーに広告が含まれる場合がある(公式サイトからダウンロードすれば回避可能)
FFFTP(エフエフエフティーピー)
長所:
- ✅ 日本製で日本語サポートが充実
- ✅ Windowsに最適化されたUI
- ✅ 軽量で動作が軽い
短所:
- ❌ Windowsのみ対応(Macで使えない)
- ❌ SFTPに対応していない
- ❌ 開発が一時停止していた時期がある
Cyberduck(サイバーダック)
長所:
- ✅ クラウドストレージ対応(Amazon S3、Google Drive等)
- ✅ おしゃれなUI
- ✅ ブックマーク機能が便利
短所:
- ❌ 動作がやや重い
- ❌ 寄付が推奨される(無料版は一部機能制限)
WinSCP(ウィンエスシーピー)
長所:
- ✅ SFTPに強い(SSH接続が得意)
- ✅ スクリプト機能が充実
- ✅ セキュリティ重視のユーザー向け
短所:
- ❌ Windowsのみ対応(Macで使えない)
- ❌ UIがやや古い
結論: どのFTPソフトを選ぶべきか?
✅ FileZillaがおすすめな人
- Mac・Windowsの両方で使いたい
- 複数のサーバーを管理したい
- 転送速度を重視する
- セキュリティ(SFTP/FTPS)を確保したい
💡 その他のおすすめケース
- Windowsのみ&シンプルさ重視 → FFFTP
- クラウドストレージも管理したい → Cyberduck
- サーバー管理者・エンジニア → WinSCP
本記事では、クロスプラットフォーム対応で高機能なFileZillaの使い方を詳しく解説していきます。
FileZillaのインストール方法
Mac版のインストール手順
Macユーザーが多いのでMac版のインストール手順を紹介します。
- FileZillaの公式サイト(https://filezilla-project.org/)から、Mac版のインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、ファイルを開きます。すると「FileZilla.app」というアプリケーションが表示されます。
- 「FileZilla.app」をアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップします。
- アプリケーションフォルダに「FileZilla」が追加されるので、ダブルクリックして起動します。
- インストールが完了しました。FileZillaを使う準備が整いました。
以上が、Mac版のFileZillaのインストール手順になります。
FileZillaの使い方
接続方法
FileZillaを使用してFTPサーバーに接続する方法は以下の通りです。
- FileZillaを起動し、上部の「ファイル」メニューから「サイトマネージャー」をクリックします。
- サイトマネージャーウィンドウで「新規サイト」をクリックし、FTPサーバーの情報を入力します。
- 「ホスト」欄にはFTPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
- 「ポート」欄にはFTPサーバーのポート番号を入力します(デフォルトでは21番ポートです)。
- 「暗号化」欄には接続時に使用するセキュリティ方式を選択します。通常は「普通のFTP」を選択します。
- 「ログオンタイプ」欄には、接続に使用する認証方式を選択します。一般的には「ノーマル」を選択します。
- 「ユーザー名」と「パスワード」欄にはFTPサーバーにログインするためのユーザー名とパスワードを入力します。
- 入力が完了したら、「接続」ボタンをクリックしてFTPサーバーに接続します。
これでFTPサーバーへの接続が完了し、サーバー上のファイルにアクセスすることができます。
ファイルの転送方法
アップロード方法
FileZillaを使用してファイルをアップロードする手順は以下の通りです。
- FileZillaを起動し、左側の「ローカルサイト」欄にある「アップロードするファイルのあるフォルダ」を開きます。
- 右側の「リモートサイト」欄にある「アップロード先のフォルダ」を開きます。
- 「ローカルサイト」欄からアップロードしたいファイルをドラッグ&ドロップして、「リモートサイト」欄にあるアップロード先のフォルダにドロップします。
- ファイルのアップロードが開始されます。ファイルサイズや通信速度によって時間がかかる場合があります。
また、アップロードするファイルを右クリックして表示されるメニューから、「アップロード」を選択することでもファイルをアップロードすることができます。
ダウンロード方法
FileZillaを使用してファイルをダウンロードする手順は以下の通りです。
- FileZillaを起動し、接続先のサーバーに接続します。
- リモートサイトのファイルを表示するリモートサイトウィンドウから、ダウンロードしたいファイルを選択します。
- ローカルサイトのファイルを表示するローカルサイトウィンドウで、保存先のディレクトリを選択します。
- ダウンロードするファイルをドラッグ&ドロップして、ローカルサイトウィンドウにドロップします。
- ダウンロードが開始され、完了するまで待ちます。
ファイルのダウンロードには、ファイルがダウンロード先のディレクトリに正常に保存されることを確認することが重要です。
ファイルの編集方法
ファイルの編集方法
FileZillaは、ファイルを直接編集するための組み込みの編集機能を持っていません。ファイルを編集するには、FileZillaからファイルをダウンロードし、テキストエディターやその他の編集ツールで編集した後、変更内容を再度アップロードする必要があります。
以下は、ファイルの編集方法の手順です。
- FileZillaで、編集したいファイルを右クリックして、ローカルファイルとしてダウンロードします。
- ファイルをダウンロードした後、テキストエディターやその他の編集ツールでファイルを編集します。
- ファイルを編集したら、FileZillaで、編集したファイルを選択し、サーバーにアップロードします。
- アップロードが完了したら、FileZillaを閉じます。
以上の手順で、ファイルをダウンロードして編集し、変更内容をアップロードできます。
ファイルの削除方法
FileZillaを使用してファイルを削除するには、以下の手順を実行します。
- 削除したいファイルを含むリモートディレクトリを開きます。
- 削除したいファイルを選択します。
- 右クリックして、コンテキストメニューから「削除」を選択します。
- 確認のために、表示されたダイアログボックスで「はい」をクリックします。
注意:誤ってファイルを削除することがあるため、慎重に行うようにしてください。
FileZillaの高度な使い方
キー設定
SSHキーの設定方法
FileZillaを使用してSFTP接続する場合、パスワード認証の代わりにSSHキーを使用することができます。SSHキーはパスワードよりもセキュアであり、推奨される認証方法の1つです。
以下は、SSHキーの設定手順です。
- キーペアを作成するために、ターミナルを開きます。以下のコマンドを入力して、キーペアを作成します。
ssh-keygen -t rsa - ユーザー名とパスフレーズを求められるので、入力してください。その後、キーペアが ~/.ssh/id_rsa と ~/.ssh/id_rsa.pub に保存されます。
- FileZillaを開き、メニューから「編集」→「設定」を選択します。
- 「SFTP」→「秘密鍵ファイル」をクリックして、先ほど作成した ~/.ssh/id_rsa ファイルを選択します。
- 「OK」をクリックして、設定を保存します。
これで、SSHキーを使用してSFTP接続する準備が整いました。接続時には、パスワードの代わりにSSHキーが使用されます。
公開鍵認証の設定方法
FileZillaでの公開鍵認証の設定方法は以下の通りです。
- SSHキーを生成する
上記の方法でSSHキーを作成する
- 公開鍵をサーバーに登録する
- 公開鍵をサーバーにアップロードする
- サーバーにSSH接続して、~/.ssh/authorized_keysファイルを開きます。
- このファイルに、先ほど作成した公開鍵の内容をコピーして保存します。
- このとき、ファイルのパーミッションが600になっていることを確認してください。
- SSH接続で公開鍵認証を使用する
- 公開鍵をサーバーに登録したら、SSH接続時に公開鍵認証を使用できるようになります。
- SSHクライアントで接続時に、秘密鍵を指定することで公開鍵認証を利用することができます。
- 公開鍵をサーバーにアップロードする
- FileZillaでの設定
- FileZillaを開き、「ファイル」→「設定」→「SFTP」を選択します。
- 「SSH鍵ファイル」欄に、先程生成したSSHキーの秘密鍵(*.pem, *.ppk)のパスを入力します。
- 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
以上で、FileZillaで公開鍵認証が設定されます。以降の接続時には、パスワードを入力する代わりに、秘密鍵のパスフレーズを入力することで接続できます。
タイムアウトの設定方法
FileZillaでタイムアウトを設定するには、以下の手順を実行します。
- FileZillaを開きます。
- 「編集」メニューをクリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「接続」をクリックし、「FTP」タブを選択します。
- 「一定時間操作がない場合」という項目の隣にあるテキストボックスに、タイムアウトを秒単位で入力します。例えば、120秒に設定する場合は、「120」を入力します。
- 「OK」ボタンをクリックして、設定を保存します。
これで、FileZillaでのタイムアウトが設定されました。FTPサーバーとの接続が一定時間操作されない場合、FileZillaは自動的に接続を切断します。
ファイル転送の最適化方法
FileZillaには、ファイル転送の最適化に役立ついくつかの機能があります。以下に、いくつかの方法を紹介します。
同時接続数の調整
FileZillaでは、同時に接続するサーバーの数を調整することができます。大量のファイルを転送する場合、同時接続数を増やすことで、転送速度を向上させることができます。
同時接続数を調整するには、メニューバーの「編集」→「設定」→「転送」で設定画面を開き、「同時に接続するサーバーの数」を調整します。
設定の変更
FileZillaの設定を変更することで、転送速度を向上させることができます。例えば、転送中に再試行する回数を変更することができます。
設定を変更するには、メニューバーの「編集」→「設定」で設定画面を開き、転送に関する設定を変更します。
設定のバックアップと復元
FileZillaには、設定のバックアップと復元機能があります。設定をバックアップしておけば、新しいバージョンのFileZillaをインストールするときや、別のコンピューターでFileZillaを使用するときに役立ちます。
設定をバックアップするには、メニューバーの「ファイル」→「設定のエクスポート」で、設定をエクスポートしてください。復元するには、「ファイル」→「設定のインポート」でインポートしてください。
これらの方法を使って、FileZillaのファイル転送を最適化することができます。
サーバー別FTP接続ガイド(エックスサーバー・ConoHa WING・ロリポップ)
FileZillaをインストールしたら、次はサーバーに接続します。ここでは、人気の高い3つのレンタルサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ)のFTP接続方法を詳しく解説します。
💡 FTP接続に必要な情報
- ホスト名(FTPサーバー名)
- ユーザー名(FTPアカウント名)
- パスワード
- ポート番号(通常は21、SFTPの場合は22)
これらの情報は、各レンタルサーバーの管理画面から確認できます。
1. エックスサーバーのFTP接続方法
エックスサーバーは、国内シェアNo.1の人気レンタルサーバーです。高速性と安定性に優れ、WordPress運営に最適です。
FTP接続情報の確認方法
- サーバーパネルにログイン
- エックスサーバーのサーバーパネル(https://www.xserver.ne.jp/login_server.php)にログイン
- 「FTPアカウント設定」をクリック
- サーバーパネル内の「FTPアカウント設定」をクリック
- FTP接続情報を確認
- FTPサーバー名(ホスト): sv○○○○.xserver.jp(サーバーIDにより異なる)
- ユーザー名: サーバーIDまたはFTPアカウント名
- パスワード: サーバーパネルのパスワード
- ポート: 21(FTP)または 22(SFTP推奨)
FileZillaでの接続設定
- FileZillaを起動
- 「ファイル」→「サイトマネージャー」をクリック
- 「新しいサイト」をクリックして、以下を入力:
- プロトコル: SFTP(推奨)
- ホスト: sv○○○○.xserver.jp
- ポート: 22
- ログオンタイプ: 通常
- ユーザー: サーバーID
- パスワード: サーバーパネルのパスワード
- 「接続」をクリック
2. ConoHa WINGのFTP接続方法
ConoHa WINGは、国内最速クラスのレンタルサーバーです。初心者でも使いやすい管理画面と、高速なWordPress表示速度が特徴です。
FTP接続情報の確認方法
- コントロールパネルにログイン
- ConoHa WINGのコントロールパネルにログイン
- 「サイト管理」→「サイト設定」をクリック
- 左メニューの「サイト管理」→「サイト設定」をクリック
- 「基本設定」タブでFTP接続情報を確認
- FTPサーバー: ○○○○.conoha.ne.jp
- FTPユーザー名: 自動生成されたユーザー名
- FTPパスワード: 設定したパスワード
- ポート: 21(FTP)または 22(SFTP推奨)
FileZillaでの接続設定
- FileZillaを起動
- 「ファイル」→「サイトマネージャー」をクリック
- 「新しいサイト」をクリックして、以下を入力:
- プロトコル: SFTP(推奨)
- ホスト: ○○○○.conoha.ne.jp
- ポート: 22
- ログオンタイプ: 通常
- ユーザー: FTPユーザー名
- パスワード: FTPパスワード
- 「接続」をクリック
✅ ConoHa WINGの特徴
- 国内最速クラスの表示速度
- 初心者でも使いやすい管理画面
- WordPressかんたんセットアップ
- 無料独自SSL、自動バックアップ
3. ロリポップのFTP接続方法
ロリポップは、コスパ最強のレンタルサーバーです。月220円から利用でき、初心者や個人ブロガーに人気があります。
FTP接続情報の確認方法
- ユーザー専用ページにログイン
- ロリポップのユーザー専用ページにログイン
- 「アカウント情報」をクリック
- 左メニューの「アカウント情報」をクリック
- 「サーバー情報」でFTP接続情報を確認
- FTPSサーバー: ftp.lolipop.jp
- FTP・WebDAVアカウント: lolipop.jp-○○○○
- FTP・WebDAVパスワード: 設定したパスワード
- ポート: 21(FTP)
FileZillaでの接続設定
- FileZillaを起動
- 「ファイル」→「サイトマネージャー」をクリック
- 「新しいサイト」をクリックして、以下を入力:
- プロトコル: FTP(ロリポップはSFTP非対応プランあり)
- ホスト: ftp.lolipop.jp
- ポート: 21
- ログオンタイプ: 通常
- ユーザー: lolipop.jp-○○○○
- パスワード: FTP・WebDAVパスワード
- 「接続」をクリック
サーバー比較表: エックスサーバー vs ConoHa WING vs ロリポップ
| 項目 | エックスサーバー | ConoHa WING | ロリポップ |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 990円〜 | 968円〜 | 220円〜 |
| 表示速度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
| 安定性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
| SFTP対応 | ✅ 全プラン | ✅ 全プラン | ⚠️ 一部プラン |
| 自動バックアップ | ✅ 無料 | ✅ 無料 | ✅ 無料(一部プラン) |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
💡 サーバー選びのポイント
- 安定性重視 → エックスサーバー
- 速度重視 → ConoHa WING
- コスパ重視 → ロリポップ
FileZillaのセキュリティ
セキュアな接続方法
SFTP接続方法
SFTP(Secure File Transfer Protocol)は、FTPと同様にファイルを転送するためのプロトコルですが、暗号化されたセキュアな通信を行います。FileZillaを使用してSFTPサーバーに接続する方法は以下の通りです。
- FileZillaを起動し、ファイルメニューから「サイトマネージャー」を選択します。
- 「新規サイト」を選択し、接続先の情報を入力します。
- プロトコル: SFTP – SSH File Transfer Protocol
- ホスト: SFTPサーバーのIPアドレスまたはホスト名
- ポート: SFTPサーバーが使用しているポート番号(デフォルトは22)
- ログインタイプ: 鍵ファイル
- 「設定」をクリックし、「鍵ファイル」を選択します。
- ファイル: 秘密鍵ファイルのパスを指定します。
- パスフレーズ: 秘密鍵ファイルがパスフレーズで保護されている場合、パスフレーズを入力します。
- 「接続」をクリックして接続します。
以上でSFTPサーバーに接続することができます。
FTPS接続方法
FTPSはFTPプロトコルを暗号化してセキュアに通信するための方法です。FTPSによる接続を行う場合は、以下の手順に従います。
- FileZillaを起動し、画面上部の「ファイル(F)」メニューから「サイトマネージャー(S)」をクリックします。
- サイトマネージャーのウィンドウが表示されますので、「新規サイト(N)」をクリックして新しいサイトを作成します。
- サイトの設定を以下のように変更します。
- プロトコル: FTPES – FTP over explicit TLS/SSL
- ホスト: FTPサーバーのホスト名またはIPアドレス
- ポート: FTPサーバーのポート番号(デフォルトは21)
- ユーザー名: FTPサーバーへのログインに使用するユーザー名
- パスワード: FTPサーバーへのログインに使用するパスワード
- 「接続」ボタンをクリックしてFTPサーバーに接続します。
FTPSは通常、TLS(Transport Layer Security)またはSSL(Secure Sockets Layer)と呼ばれるセキュリティプロトコルを使用して暗号化された通信を行います。FTPESは暗号化を行うことで、通信内容が盗聴されたり改ざんされることを防止します。
パスワードの管理方法
パスワードの保存方法
FileZillaは、パスワードを暗号化して保存することができます。保存されたパスワードは、次回FTPサーバーに接続する際に自動的に入力されます。
パスワードを保存するには、次の手順を実行してください。
- FileZillaを起動し、メニューバーから「ファイル(File)」→「サイトマネージャー(Site Manager)」を選択します。
- 「サイトマネージャー」ウィンドウが表示されますので、接続先のサイトを選択し、右側の「接続タブ(Transfer Settings)」をクリックします。
- 「接続タブ」にある「パスワード(Password)」欄に、FTPサーバーにアクセスするために使用するパスワードを入力します。
- パスワードを保存するには、「パスワードを記憶する(Save Password)」オプションを選択します。このオプションが有効になっている場合、FileZillaはパスワードを暗号化して保存します。
- 「接続タブ」の設定が完了したら、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
これで、次回FTPサーバーに接続する際に、パスワードが自動的に入力されるようになります。ただし、保存されたパスワードは、他人に知られることがないように注意する必要があります。
パスワードの変更方法
FileZillaで保存されているパスワードを変更するには、以下の手順に従ってください。
- FileZillaを開き、メニューバーの「編集」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 左側のメニューで「インターフェース」をクリックし、「パスワード」タブを選択します。
- 「パスワードの保存方法」のセクションで、「FTPサーバー」と「SFTPサーバー」のパスワードを保存している場所を確認します。
- 保存場所を変更するには、「使用する場所」のプルダウンメニューから新しい場所を選択します。
- パスワードを変更するには、「FTPサーバーのパスワードを保存」または「SFTPサーバーのパスワードを保存」のセクションで、パスワードを変更するサイトを選択して、変更したいパスワードを入力します。
- 変更を保存するには、「OK」をクリックします。
これで、FileZillaに保存されているパスワードが変更されます。ただし、FTPサイトのパスワードを変更しても、実際にはFTPサイト上のパスワードは変更されません。FTPサイトのパスワードを変更する場合は、FTPサイトにログインしてから、パスワードを変更する必要があります。
よくある問題と解決策
接続できない場合の解決策
FileZillaでFTP/SFTP接続できない場合は、以下のような原因が考えられます。解決策についても合わせて説明します。
- 接続情報が正しくない
接続情報に誤りがある場合、接続できないことがあります。正しいFTP/SFTPサーバーのホスト名、ポート番号、ユーザー名、パスワードを確認してください。
- ファイアウォールやセキュリティソフトによるブロック
ファイアウォールやセキュリティソフトがFTP/SFTP接続をブロックしている場合、接続できないことがあります。ファイアウォールやセキュリティソフトの設定を確認して、FTP/SFTP接続を許可してください。
- サーバーがダウンしている
FTP/SFTPサーバーがダウンしている場合、接続できないことがあります。サーバーの管理者に問い合わせて、サーバーの状態を確認してください。
- 証明書の問題
サーバーが自己署名証明書を使用している場合、接続できないことがあります。FileZillaの場合、自己署名証明書を使用しているサーバーに接続する場合、証明書の信頼性を確認するか、信頼できる証明書を使用することが必要です。
- 接続ポートの問題
FTP/SFTPサーバーが、FTP用のポート(21)またはSFTP用のポート(22)以外のポートを使用している場合、接続できないことがあります。接続ポートを確認して、適切なポートを使用してください。
- ネットワークの問題
ネットワークの問題によって、FTP/SFTP接続が中断されることがあります。ネットワーク接続を確認して、問題がある場合は修正してください。
これらの原因を確認して解決策を実施することで、FTP/SFTP接続できない問題を解決することができます。
ファイルの転送に失敗する場合の解決策
FileZillaでファイル転送に失敗する場合は、以下のような原因が考えられます。
- ファイアウォールの設定
- 認証エラー
- パスワードエラー
- ファイルの権限エラー
- ファイルが存在しない
これらの問題に対しては、次の解決策を試してみてください。
- ファイアウォールの設定
ファイアウォールがFTPのポートをブロックしている可能性があります。この場合、ファイアウォールの設定を変更して、FTPポートを許可するようにしてください。
- 認証エラー
FTPサーバーに接続するための認証情報が正しくない可能性があります。ユーザー名やパスワードが正しいかどうか確認し、必要に応じて修正してください。
- パスワードエラー
パスワードが間違っている場合、パスワードを再入力してください。また、パスワードが大文字・小文字を区別する場合があるので、確認してから入力してください。
- ファイルの権限エラー
ファイル転送に必要なファイルの権限が不足している場合、転送に失敗することがあります。FTPサーバー上のファイルやフォルダの権限を確認し、必要に応じて変更してください。
- ファイルが存在しない
転送しようとしたファイルが存在しない場合、転送に失敗することがあります。ファイルの存在を確認し、ファイルが存在しない場合は、転送元のフォルダにあるか確認してください。
これらの対処法が効果がない場合は、FTPサーバーの管理者に問い合わせることを検討してください。
エラーコードの意味と対処法
FileZillaでエラーコードが表示された場合、そのエラーコードには特定の意味があり、その原因を特定するための手がかりになります。以下は、よく見られるエラーコードとその対処法です。
- エラーコード:530
このエラーコードは、ユーザー名またはパスワードが正しくないため、ログインできないことを示しています。正しいユーザー名とパスワードを確認してください。
- エラーコード:550
このエラーコードは、指定されたファイルが見つからないか、アクセスが拒否されたため、ファイルの転送に失敗したことを示しています。ファイルが存在することを確認してください。
- エラーコード:421
このエラーコードは、サーバーがビジー状態であるか、接続を拒否したことを示しています。しばらく待ってから、再試行してください。
- エラーコード:425
このエラーコードは、データ接続が確立できなかったことを示しています。ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアがFTP通信をブロックしていないか確認してください。
- エラーコード:530
このエラーコードは、FTPサーバーがセキュリティ設定により、暗号化されていない通信を拒否したことを示しています。FTPサーバーの設定を確認して、暗号化された通信を許可してください。
- エラーコード:421
このエラーコードは、接続がタイムアウトしたことを示しています。タイムアウト時間を延ばすか、ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアがFTP通信をブロックしていないか確認してください。
- エラーコード:500
このエラーコードは、FTPサーバーが処理を実行できなかったことを示しています。FTPサーバーの設定を確認して、FTPサーバーが適切に動作していることを確認してください。
これらは一般的なエラーコードの例であり、問題に応じて対処法が異なります。エラーコードに応じた対処法をWeb検索するか、FTPサーバーの管理者に問い合わせて、解決策を見つけてください。
よくある質問(FAQ)
FileZillaの使い方に関するよくある質問をまとめました。
Q1. FileZillaとFFFTPの違いは何ですか?
A. 主な違いは以下の通りです:
| 項目 | FileZilla | FFFTP |
|---|---|---|
| 対応OS | Windows / Mac / Linux | Windows のみ |
| SFTP対応 | ✅ あり | ❌ なし |
| 開発状況 | 活発 | やや停滞気味 |
| おすすめ度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐(Windowsのみ) |
結論: Macユーザーや、セキュリティを重視する場合はFileZillaがおすすめです。Windowsのみでシンプルなツールを求める場合はFFFTPも選択肢になります。
Q2. FileZillaは無料ですか?
A. はい、完全無料です。FileZillaはオープンソースソフトウェアで、個人利用・商用利用ともに無料で使えます。ただし、インストーラーに広告が含まれる場合があるため、公式サイト(https://filezilla-project.org/)からダウンロードすることを推奨します。
Q3. FileZillaは安全ですか?セキュリティは大丈夫?
A. FileZilla自体は安全ですが、使い方によってはリスクがあります:
- ✅ SFTPを使えば、データが暗号化されて安全です(推奨)
- ⚠️ FTP(通常のFTP)は、パスワードが平文で送信されるため、盗聴のリスクがあります
- ✅ サイトマネージャーでパスワードを保存する場合は、マスターパスワードを設定すると安全性が向上します
推奨設定: 必ずSFTPまたはFTPSを使用し、通常のFTPは避けましょう。
Q4. FileZillaの転送速度が遅い場合の対処法は?
A. 転送速度を改善する方法:
- 同時転送数を増やす
- 「編集」→「設定」→「転送」→「最大同時転送数」を増やす(デフォルト: 2 → 5-10に変更)
- 転送モードを確認
- 「転送」→「転送モード」を「バイナリ」または「自動」に設定
- 圧縮転送を有効化
- SFTPの場合、圧縮転送を有効にすると高速化する場合があります
- ファイアウォール・セキュリティソフトを確認
- ファイアウォールがFileZillaをブロックしている可能性があります
Q5. FileZillaで「接続がタイムアウトしました」と表示される場合は?
A. 接続タイムアウトの主な原因と対処法:
- FTP接続情報が間違っている
- ホスト名、ユーザー名、パスワードを再確認してください
- ポート番号が間違っている
- FTP: 21、SFTP: 22、FTPS: 21または990
- ファイアウォールがブロックしている
- ファイアウォール設定でFileZillaを許可してください
- パッシブモードを試す
- 「サイトマネージャー」→「転送設定」→「パッシブモード」を有効化
- サーバー側の問題
- レンタルサーバーが一時的にダウンしている可能性があります
Q6. FileZillaで日本語ファイル名が文字化けする場合は?
A. 文字化け対処法:
- 文字コードを変更
- 「サイトマネージャー」→「文字セット」→「強制UTF-8を使用」にチェック
- ファイル名を英数字にリネーム
- 日本語ファイル名は避け、英数字で命名するのがベストプラクティスです
Q7. FileZillaで複数のサーバーを同時に管理する方法は?
A. サイトマネージャー機能を使います:
- 「ファイル」→「サイトマネージャー」を開く
- 「新しいサイト」をクリックして、各サーバーの接続情報を登録
- 次回からは、サイトマネージャーからワンクリックで接続可能
複数のサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ等)を一元管理できます。
💡 複数サーバーの管理におすすめ
- エックスサーバー – メインサイト用
- ConoHa WING – テストサイト用
- ロリポップ – サブサイト用
Q8. FileZillaでファイルをアップロードできない場合は?
A. アップロードできない原因と対処法:
- パーミッション(権限)エラー
- アップロード先のディレクトリに書き込み権限がない可能性があります
- サーバー側でディレクトリのパーミッションを確認してください(通常は755または777)
- ディスク容量不足
- サーバーのディスク容量が上限に達している可能性があります
- ファイルサイズ制限
- 一部のサーバーでは、大容量ファイルのアップロードに制限がある場合があります
- 接続が切れている
- 長時間操作しないと、サーバーとの接続が切れる場合があります。再接続してください
Q9. FileZillaのパスワードを忘れた場合は?
A. FileZilla自体にパスワードはありませんが、サーバー接続用パスワードを忘れた場合は以下の手順で対処してください:
- レンタルサーバーの管理画面でパスワードをリセット
- エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップの管理画面からFTPパスワードを再設定できます
- サポートに問い合わせ
- どうしてもパスワードがわからない場合は、各サーバーのサポートに連絡してください
⚠️ セキュリティのポイント
FileZillaのサイトマネージャーにパスワードを保存する場合は、マスターパスワードを設定して、第三者にパスワードを見られないようにしましょう。
Q10. FileZillaでWordPressのファイルはどこにありますか?
A. WordPressのファイルは、通常以下のディレクトリにあります:
- エックスサーバー: /home/サーバーID/ドメイン名/public_html/
- ConoHa WING: /home/コノハアカウント/public_html/ドメイン名/
- ロリポップ: /lolipop.jp-○○○○/
主要なWordPressディレクトリ:
- wp-content/themes/ – テーマファイル
- wp-content/plugins/ – プラグインファイル
- wp-content/uploads/ – 画像・メディアファイル
- wp-config.php – WordPress設定ファイル(重要)
⚠️ 注意
wp-config.phpは、WordPressの重要な設定ファイルです。誤って削除・編集するとサイトが表示されなくなる可能性があるため、必ずバックアップを取ってから編集してください。
まとめ: FileZillaで快適なファイル転送を
本記事では、FileZillaの使い方を初心者向けに詳しく解説しました。
本記事のポイント
- ✅ FileZillaは無料で使えるクロスプラットフォームのFTPソフト
- ✅ Mac・Windows両方に対応し、初心者でも3分でサーバー接続可能
- ✅ SFTPまたはFTPSを使うことで、安全なファイル転送を実現
- ✅ エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップのFTP接続方法を詳しく解説
- ✅ サイトマネージャーで複数サーバーを一元管理できる
- ✅ ドラッグ&ドロップで直感的にファイル転送できる
FileZillaを使いこなすための次のステップ
- セキュリティ設定を確認
- 通常のFTPではなく、SFTPまたはFTPSを必ず使用する
- サイトマネージャーのパスワードを保存する場合は、マスターパスワードを設定する
- 定期的なバックアップ
- WordPressファイルは定期的にローカルにダウンロードしてバックアップを取る
- 転送速度の最適化
- 同時転送数を増やし、パッシブモードを活用する
- サーバー選びも重要
- 高速で安定したレンタルサーバーを選ぶことで、FTP転送も快適になります
おすすめレンタルサーバー3選
FileZillaを使ってWordPressサイトを運営するなら、以下のレンタルサーバーが特におすすめです:
最後に
FileZillaは、WordPressサイト運営に欠かせないツールです。本記事の手順に従って、安全で快適なファイル転送環境を構築してください。
何かわからないことがあれば、本記事のFAQセクションやトラブルシューティングセクションを参考にしてください。また、各レンタルサーバーのサポートも活用すると良いでしょう。
✅ 今すぐFileZillaを始めよう!
FileZilla公式サイトから最新版をダウンロードして、今すぐFTP転送を始めましょう。
そして、高速で安定したレンタルサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ)を選んで、快適なWordPress運営を実現しましょう!
Happy Coding! 🚀