WordPressでブログやサイトを運営するとき、「どのプラグインを入れればいいの?」と悩んでいませんか?プラグインは、WordPress の機能を拡張できる便利なツールですが、選び方を間違えるとサイトが重くなったり、セキュリティリスクが高まったりします。
実際、プラグインを20個以上入れたことでサイトの表示速度が3秒以上遅くなり、検索順位が大幅に下がった事例もあります。Googleの調査によると、ページ読み込み時間が1秒から3秒に増えると、直帰率が32%増加することが分かっています。
この記事では、WordPress 初心者でも安心して使える目的別おすすめプラグイン13選を厳選し、設定方法とよくある失敗の回避策を解説します。この記事を読めば、最適なプラグインを選んで、安全で高速なサイトを運営できます。
WordPressプラグインとは?選び方の3つの基準
プラグインとは?
プラグイン(Plugin) とは、WordPress の標準機能にない機能を追加できる拡張ツールです。例えば、お問い合わせフォームの作成、SEO対策、セキュリティ強化、画像の自動圧縮など、さまざまな機能をプラグインで追加できます。
WordPress 公式サイト(WordPress.org)には、60,000個以上のプラグインが公開されており、無料で利用できます。
プラグイン選びの3つの基準
プラグインを選ぶときは、以下の3つの基準をチェックしましょう。
1. 更新頻度(最終更新3ヶ月以内が理想)
プラグインの更新が止まっていると、WordPress 本体の最新版と互換性がなくなるリスクがあります。また、セキュリティの脆弱性が放置される可能性もあります。
確認方法: WordPress.org のプラグインページで「最終更新」を確認し、3ヶ月以内に更新されているプラグインを選びましょう。
2. インストール数(10万以上が安心)
インストール数が多いプラグインは、多くのユーザーに信頼されている証拠です。バグ修正も早く、サポートコミュニティも活発です。
目安: 有効インストール数が 10万以上のプラグインを選ぶと安心です。
3. 評価(4.0以上)
ユーザーレビューの星評価が4.0以上のプラグインを選びましょう。評価が低いプラグインは、バグが多い、サポートが不十分、使いにくいなどの理由があります。
目的別おすすめプラグイン13選
ここでは、目的別に厳選した 13個のプラグイン を紹介します。
目的別プラグイン分類(6カテゴリー)
• XML Sitemap Generator
• Wordfence Security
• WP Fastest Cache
• Broken Link Checker
• WordPress Popular Posts
• Akismet(スパム対策)
SEO対策(2個)
1. All in One SEO
機能: メタタグ管理、XMLサイトマップ生成、SEO分析
おすすめポイント:
- WordPress 初心者でも使いやすい UI
- 無料版でも十分な機能(有料版は不要)
- Google Search Console との連携が簡単
設定のコツ:
- インストール後、「セットアップウィザード」で初期設定
- 「メタディスクリプション」は各記事で150文字以内に設定
有効インストール数: 300万以上
評価: 4.5 / 5.0
2. XML Sitemap Generator for Google
機能: XMLサイトマップの自動生成と Google への送信
おすすめポイント:
- サイトマップを自動で生成し、Google にインデックス登録を促進
- 設定が簡単(インストールして有効化するだけ)
- SEO効果が高い(新規記事が Google に早く認識される)
設定のコツ:
- 有効化後、Google Search Console でサイトマップ URL を登録
- サイトマップ URL:
https://yoursite.com/sitemap.xml
有効インストール数: 200万以上
評価: 4.6 / 5.0
セキュリティ(2個)
3. SiteGuard WP Plugin
機能: ログインページの保護、ひらがな認証、不正アクセス防止
おすすめポイント:
- 日本語対応で初心者にも分かりやすい
- ひらがな認証機能で海外からのブルートフォース攻撃を防止
- WordPress.org で高評価
設定のコツ:
- 「ログインページ変更」機能を有効化(デフォルトの
/wp-admin/から変更) - ひらがな認証を ON にする(機械的な攻撃を防げる)
注意点: ログインページの URL を変更した場合、必ずブックマークしておく
有効インストール数: 100万以上
評価: 4.4 / 5.0
4. Wordfence Security
機能: ファイアウォール(WAF)、マルウェアスキャン、不正アクセス検出
おすすめポイント:
- リアルタイムでサイバー攻撃を検出・ブロック
- マルウェアスキャン機能で感染ファイルを発見
- 世界中で400万サイト以上が利用
設定のコツ:
- 「スキャンスケジュール」を週1回に設定
- 「ファイアウォール」を最高レベルに設定
有効インストール数: 400万以上
評価: 4.7 / 5.0
バックアップ(1個)
5. BackWPup
機能: WordPress サイトの自動バックアップ、外部ストレージへの保存
おすすめポイント:
- データベース、ファイル、テーマ、プラグインをすべてバックアップ
- Dropbox、Google Drive への自動保存が可能
- バックアップスケジュールを設定できる(毎週・毎日など)
設定のコツ:
- 「新規ジョブ」を作成し、バックアップ頻度を「週1回」に設定
- バックアップ先を「Dropbox」または「Google Drive」に設定
失敗例: サーバー容量不足でバックアップが失敗 → 外部ストレージ(Dropbox)への保存を推奨
有効インストール数: 70万以上
評価: 4.5 / 5.0
速度改善(2個)
6. EWWW Image Optimizer
機能: 画像の自動圧縮、WebP 変換
おすすめポイント:
- アップロードした画像を自動で圧縮(画質を保ったまま軽量化)
- 既存の画像も一括圧縮可能
- WebP 形式に変換してさらに高速化
設定のコツ:
- 「一括最適化」で既存画像をすべて圧縮
- WebP 変換を ON にする(最大30%軽量化)
期待効果: 画像サイズを平均50%削減 → ページ読み込み速度が1-2秒短縮
有効インストール数: 100万以上
評価: 4.6 / 5.0
7. WP Fastest Cache
機能: キャッシュ処理、HTML/CSS/JavaScript の圧縮
おすすめポイント:
- キャッシュ機能でページ読み込み速度を大幅改善
- 設定が簡単(チェックボックスを ON にするだけ)
- モバイル表示も高速化
設定のコツ:
- 「キャッシュ有効化」にチェック
- 「HTML/CSS 圧縮」を ON にする
- 「プリロード」機能で自動的にキャッシュ生成
期待効果: ページ読み込み速度が平均30-50%改善
有効インストール数: 100万以上
評価: 4.7 / 5.0
お問い合わせフォーム(1個)
8. Contact Form 7
機能: お問い合わせフォームの作成、スパム対策
おすすめポイント:
- WordPress で最も人気のあるフォームプラグイン(有効インストール500万以上)
- カスタマイズ性が高い(フォーム項目を自由に追加・削除可能)
- reCAPTCHA でスパムメール対策が可能
設定のコツ:
- フォームを作成し、ショートコードを固定ページに貼り付け
- reCAPTCHA を設定してスパム対策
失敗例: メール送信ができない → SMTP プラグイン(WP Mail SMTP)と併用すると解決
有効インストール数: 500万以上
評価: 4.4 / 5.0
コンテンツ作成支援(3個)
9. Table of Contents Plus
機能: 見出しから目次を自動生成
おすすめポイント:
- H2、H3 などの見出しから自動で目次を作成
- ユーザビリティ向上(記事の構成が一目で分かる)
- SEO効果もあり(Googleが記事構造を理解しやすくなる)
設定のコツ:
- 「表示条件」を「2つ以上の見出しがあるとき」に設定
- デザインを「シンプル」に設定
有効インストール数: 30万以上
評価: 4.5 / 5.0
10. Broken Link Checker
機能: リンク切れの自動検出と通知
おすすめポイント:
- サイト内のリンク切れを自動でチェック
- リンク切れが見つかったらメールで通知
- ダッシュボードから一括修正可能
設定のコツ:
- 「リンクチェック頻度」を週1回に設定(サーバー負荷を軽減)
- リンク切れが見つかったら「リンクの編集」または「リンク解除」で対応
SEO効果: リンク切れはSEOにマイナス → 定期的にチェックして修正
有効インストール数: 70万以上
評価: 4.3 / 5.0
11. WordPress Popular Posts
機能: 人気記事の自動集計と表示
おすすめポイント:
- PV数に基づいて人気記事を自動でランキング表示
- サイドバーやウィジェットに設置可能
- サムネイル画像付きで表示できる
設定のコツ:
- 「統計期間」を「過去30日間」に設定
- サムネイル画像を表示して視覚的にアピール
期待効果: 人気記事へのアクセスが増え、PV数が10-20%向上
有効インストール数: 40万以上
評価: 4.5 / 5.0
日本語対応・その他(2個)
12. WP Multibyte Patch
機能: 日本語などのマルチバイト文字の問題を修正
おすすめポイント:
- 日本語サイトでは必須プラグイン
- 文字化け、全角スペースの問題を解決
- 有効化するだけで動作(設定不要)
設定のコツ:
- インストールして有効化するだけ(設定画面なし)
注意点: WordPress 5.0 以降では不要という意見もあるが、念のため入れておくと安心
有効インストール数: 100万以上
評価: 4.6 / 5.0
13. Akismet
機能: スパムコメントの自動検出とブロック
おすすめポイント:
- WordPress にデフォルトでインストール済み
- スパムコメントを自動で「スパムフォルダ」に移動
- 精度が高い(誤検知が少ない)
設定のコツ:
- Akismet API キーを取得(WordPress.com アカウント作成が必要)
- 有効化後、API キーを入力するだけ
注意点: 個人ブログは無料、商用サイトは有料(月$10〜)
有効インストール数: 500万以上
評価: 4.5 / 5.0
プラグイン導入手順(5ステップ)
WordPress にプラグインをインストールする手順は、以下の5ステップです。
プラグイン導入手順(5ステップ)
ステップ1: ダッシュボード → プラグイン → 新規追加
WordPress 管理画面(ダッシュボード)にログインし、左メニューから「プラグイン」→「新規追加」をクリックします。
ステップ2: 検索して「今すぐインストール」
検索ボックスにプラグイン名を入力し、該当するプラグインの「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
ステップ3: 「有効化」をクリック
インストールが完了すると、ボタンが「有効化」に変わります。「有効化」をクリックしてプラグインを有効にします。
ステップ4: 設定画面で初期設定
プラグインによっては、設定画面が表示されます。必要に応じて初期設定を行います(設定不要のプラグインもあります)。
ステップ5: 動作確認
プラグインが正しく動作しているか確認します。例えば、フォームプラグインなら実際にフォームを表示してテスト送信してみましょう。
所要時間: 1つのプラグイン導入に約5分
よくある失敗と対策(5個)
プラグイン導入でよくある失敗と、その対策を5つ紹介します。
よくある失敗と対策(5つ)
失敗1: プラグインの入れすぎでサイトが重くなる
症状: プラグインを20個以上入れたら、ページ読み込み速度が5秒以上になった
原因: プラグインが増えると、PHP処理やデータベースへのクエリが増え、サーバー負荷が高くなる
対策:
- プラグインは 15個以内 に抑える
- 不要なプラグインは削除する
- 機能が重複するプラグインは1つに統合
失敗2: 互換性チェック不足でサイトが真っ白に
症状: 新しいプラグインをインストールしたら、サイトが真っ白(ホワイトスクリーン)になった
原因: WordPress 本体やテーマ、他のプラグインとの互換性がない
対策:
- テストサイト(ステージング環境)で先に試す
- インストール前に「WordPress バージョン」と「最終更新日」を確認
- 問題が起きたら、FTPでプラグインフォルダをリネームして無効化
失敗3: 更新を怠りセキュリティリスクが発生
症状: プラグインを半年以上更新していなかったら、サイトがハッキングされた
原因: 古いプラグインには脆弱性があり、サイバー攻撃の標的になる
対策:
- プラグインは 月1回 更新する
- WordPress 本体も常に最新版に保つ
- セキュリティプラグイン(Wordfence)を導入
失敗4: バックアップなしで操作してデータが消失
症状: プラグインの設定ミスでサイトのデータが消えた
原因: バックアップを取っていなかった
対策:
- BackWPup を必ず導入
- バックアップスケジュールを「週1回」に設定
- 重要な操作(テーマ変更、大量のプラグイン削除など)の前には手動バックアップ
失敗5: 有料版の押し売りに注意
症状: 無料版を使っていたら、頻繁に有料版へのアップグレードを促すポップアップが表示される
原因: 一部のプラグインは、有料版への誘導が強い
対策:
- 無料版で十分な機能があるプラグインを選ぶ
- レビューで「押し売りがひどい」という意見がないか確認
- この記事で紹介したプラグインは、無料版で十分機能します
Q&A(5問)
Q1. プラグインは何個まで入れていいですか?
A. 一般的には 15個以内 を推奨します。
プラグインが多すぎると、サイトの表示速度が遅くなり、SEO に悪影響が出ます。また、プラグイン同士の競合やセキュリティリスクも高まります。
目安:
- 必須プラグイン(セキュリティ、バックアップ、SEO): 5-7個
- 機能追加プラグイン(フォーム、目次、画像圧縮など): 5-8個
- 合計: 10-15個
Q2. 有料版と無料版、どちらがいいですか?
A. 初心者は 無料版で十分 です。
この記事で紹介した13個のプラグインは、すべて無料版で必要な機能が揃っています。有料版は、企業サイトや大規模サイトで高度な機能が必要な場合のみ検討しましょう。
有料版が必要なケース:
- 大量のトラフィック(月10万PV以上)
- 高度なSEO分析(競合分析、キーワードランキング追跡など)
- 専用サポートが必要
Q3. プラグインが原因でサイトが重くなったらどうすればいいですか?
A. 以下の3つの方法で対処できます。
- 不要なプラグインを削除
- 使っていないプラグインは削除
- 機能が重複するプラグインは1つに統合
- 速度測定ツールで原因を特定
- Google PageSpeed Insights や GTmetrix でサイト速度を測定
- どのプラグインが遅延の原因か特定
- 高速サーバーに乗り換え
- プラグインだけでなく、サーバーの性能も重要
- ConoHa WING やエックスサーバーなど高速サーバーへの移行を検討
Q4. WordPressテーマとの相性は気にするべきですか?
A. はい、相性は重要です。
一部のプラグインは、特定のテーマと互換性がなく、デザインが崩れたり、機能が動作しなかったりします。
対策:
- テーマの公式サイトで「推奨プラグイン」を確認
- プラグイン導入後、必ず動作確認
- 問題が起きたら、テーマ開発者に問い合わせ
Q5. 削除したプラグインのデータは残りますか?
A. はい、削除方法によって異なります。
- 「無効化」のみ: データは残る
- 「削除」: プラグインによってはデータが削除される(一部のプラグインはデータが残る)
対策:
- 削除前に、プラグインの設定をエクスポート(可能な場合)
- バックアップを取ってから削除
まとめ
この記事では、WordPress 初心者でも安心して使える 目的別おすすめプラグイン13選 を紹介しました。
必須プラグイン5選(まずはここから)
- All in One SEO – SEO対策
- SiteGuard WP Plugin – セキュリティ
- BackWPup – バックアップ
- EWWW Image Optimizer – 画像圧縮
- Contact Form 7 – お問い合わせフォーム
プラグインだけでは不十分!高速サーバーとの組み合わせが重要
プラグインを最適化しても、サーバーの性能が低ければサイトは遅いままです。WordPress を快適に運営するには、高速レンタルサーバーとの組み合わせが不可欠です。
おすすめのレンタルサーバー:
- ConoHa WING – 国内最速、初心者でも簡単
- エックスサーバー – 運営実績20年、安定性が高い
詳しくは、以下の記事で解説しています。
これから WordPress を始める方は、まず必須プラグイン5個から導入して、サイト運営に慣れてから追加のプラグインを検討しましょう。
プラグインを正しく選んで、快適なWordPressサイトを作りましょう!